世界から猫が消えたなら
世界から猫が消えたなら
作:川村元気
*あらすじ*
僕は生きるために、
消すことを決めた。
今日もし突然、
チョコレートが消えたなら
電話が消えたなら
映画が消えたなら
時計が消えたなら
猫が消えたら
そして
僕が消えたなら
世界はどう変化し、人は何を得て、何を失うのか
30歳郵便配達員。余命あとわずか。
陽気な悪魔が僕の周りにあるものと引き換えに1日の命を与える。
僕と猫と陽気な悪魔の摩訶不思議な7日間がはじまった―――
消してみることで、価値が生まれる。
失うことで、大切さが分かる。
感動的、人生哲学エンタテインメント。
*感想*
猫の表紙がキュートで手にとったものの
中身は『そしてまもなく僕は死にます』という始まり
ガンコパンチが効き図書館で借りてしまった
なかなか小説を読むのが遅い私でもスラスラと読めた作品
小説を読み終えたらまた初めに戻ると色々とよくわかります
あんまりネタバレしたくないんで初めの方の好きな部分
—
「何かを得るためには、何かを失わなくてはね」
あたりまえのことだと、母さんは言った。
人間は何も失わずに、何かを得ようとする。
それならまだいい。
いまは、何も失わずに、何もかも手に入れたい人ばかりだという。
でもそれは奪う行為にほかならない。
誰かが得ている時に誰かが失っている。
誰かの幸せは、誰かの不幸の上に成りなっているのだ。
そんな世界のルールを母さんはよく僕に話していた。
—
はい!何も失わずに何かを得たいって私の事ですか??と思った(笑)
考えさせられ涙たれ流しながら読んだ、猫クソ可愛い・・・。
過去を振り返りながらの懸命な一週間
貴方が余命1週間ならどうしますか??
犠牲にしながら葛藤していく主人公に注目★
written by 水海 きょうな
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